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ステロイドは怖い?怖くない?どっち!?

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当院のアトピー性皮膚炎・乳児湿疹の治療アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づく治療のなかで、ステロイド外用治療の話をたくさんしました。

アトピー性皮膚炎の炎症を、初めの1週間でしっかり改善させる「寛解導入療法」。
「寛解導入療法」を成功させるために二つの大事なポイントがあります。

一番目
「ステロイドの正しいぬりかたを理解している」
医師がステロイドの正しいぬりかたの説明をしていないと、炎症は改善できません。
二番目
「ステロイドを怖がらずにしっかりぬることができる」
ステロイドが怖い、ぬっても治らない、またかゆくなるので意味がない、と思っていると、家に帰ってからしっかりぬれません。

「正しいぬりかた」について、当院では診察時間を確保して、しっかり説明、指導するようにしています。

「ステロイドが怖い、治らない、意味がない」と感じるかどうかは、患者さんによってそれぞれです。

アトピー性皮膚炎がよくならない理由は、「アトピー性皮膚炎がよくならないわけ」でも説明しました。
診察の時の説明不足で、よくなるぬりかたが出来ないのでかゆみが治まらないのが、根本的な原因なのですが、

  • かゆみが治まらない。
  • 治らないので再診しても、ただ「しっかりぬって」と言われる。
  • 調子悪いときにステロイドでましになるけど、(維持療法をしてないので)またかゆくなる。
  • ステロイドをぬっても治らないので、ステロイドってホントに効くのか疑問に思うようになる。
  • かゆくて困って、ネット検索すると、ステロイドに否定的な情報があふれているので、「アトピービジネス」「民間療法」がいいのかなと思ってしまう。

こういう感じでステロイド外用治療に不信感を持ってしまうのではないでしょうか。

「ステロイド不信」だと、「しっかりぬる」ことが出来ませんので、正しい情報で不信を取り祓わないといけません。

「特になんとも思ってない」「ネット情報とか気にはなるけど、正しく説明してほしい」と思っている方には、「怖くないんですよ」と初診時に具体的に説明しています。ホームページの解説文を読んでいただくのもよいでしょう。

中には「絶対にステロイドはぬりたくない」と思っている方もおられるでしょう。ステロイドではない内服薬、注射薬を使ってアトピー性皮膚炎の治療を行っている皮膚科がありますから、WEBで検索して、そちらの病院、クリニックで治療を受けられるのがよいかと思います。(当院では、アトピー性皮膚炎の内服、注射治療は行っていません)

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